Vancouver 2017

8月12日からカナダに来ています。欧米文化交流研修の引率です。

英語学科6人(2年生4人、3年生2人)、観光文化学科5人(2年生3人、3年生2人)の11人です。

9月3日に帰国するまで3週間の海外生活です。これほど長い期間自宅を空けることは初めてです。

海外の滞在も大学院時代を除けば、これまでも長くて1週間程度しかありません。

1週間位までなら、旅行者モードで生活できますが、それ以上になると、その場所で自分なりの生活パターンを作らないと、やっていけないことをヒシヒシと感じています。(一番大変だった時期は、今ではもう過ぎました。2日前ほどから自分のスタイルが出来上がり、今日も午後はヴィクトリアという110キロほど南にあるナナイもよりも大きな街にドライブして帰って来ました。)

さて、私が海外に行く時、まぁ観光もいいのですが、一番興味があるのは日常生活です。さらにはそこここに見られる「掲示」の表現です。おー、これぞ英語だという表現を見つけると、とても嬉しくなります。

では、今回私が気づいた表現を見ていきましょう。(横向きになっている写真も、クリックすると大きく縦向きになります。)

一つ目、"As Advertised"  これは日本語だと(日本だと)どんな表示になるでしょうか?

「広告の品」でしょうね。

2つ目   "No Exit"

「この先行き止まり」「通り抜け不可」

3つ目   "What's On August"

「8月の催し物」    といった所ですね。

4つ目    これはとても簡潔で、両方ともLで始まり、Tで終る。格好いいです。

"Last Out, Lock Gate"    「最後に出る人は、門を施錠して下さい」

日本語だとよりもずっと締まった表現ですね。

まだまだ続けます。

"Manager's Special"  は「店長のお薦め」と言ったところでしょう。

これは簡単ですね。「ナナイモ市街地へようこそ」

でもこの看板の裏に書かれているのは、どんな表現でしょう?

もちろん、「またお越しください」的な内容ですよね。英語では、何と言うのでしょうか?

「Thank you for visiting どこどこ」とvisitがing形になっていますね。

そりゃ、前置詞forの次に来るから、動名詞にするのは、当たり前、ですが、

以下のような文法の授業での説明と結びつけて考えみましょう。

Remember to call me tonight. (今夜私に電話するのを忘れないでね)

I don't remember calling you last night. (昨日、あなたに電話したっけ?)

To 不定詞は「これからすること」、ing形は、「既にしたこと」でしたね。

だから、「ナナイモ市街地に来てくださって、ありがとうございます」 

の意味になるのです。

日本語なら、「ちょっと待って  これは冷凍庫で冷蔵庫じゃないからね」

という意味なので、訳しなさいと言われたら、Wait!  と書きたくなりませんか?

でもWaitでは「しようとする行為を止める」意味にはなりません。するのはするけど、時間を置け、という意味だけです。Waitだけなら「どれ位待つ」とか「誰かが何かをするまで待つ」の意味しかないです。

ここにStopという単語を使うのは、なるほどねー、と思います。

ちなみによく、Stop(動くな) とStop it(止めなさい)は、混同してしまうので、気をつけましょう。

学校の授業なら、両方とも「副詞なんだからhappilyにしないといけません!」と怒られるところですね。

広告のキャッチフレーズなので、正確ではなくてもインパクトがある(締まる)表現が好まれる、という傾向は

ありますが、日本語でも「すごく楽しい」を「すごい楽しい」と言って抵抗がない人は多いですね。言葉は変わって行くのも特徴です。